延焼するユーロ 2010 12 4
ユーロ危機は、5月のギリシャ危機から始まって、
あちこちに飛び火して、いまだに延焼している様子です。
結局、鎮火できないのでしょうか。
いつまで延焼が続くのか。
というよりも、いつまでドイツの忍耐が続くのか。
最初は、「ギリシャの脱退か」という話が出ていたのに、
いつの間にか、「ドイツの脱退か」という話が、
ちらほら、出てくるようになりました。
アメリカのように欧州合衆国となるのか。
それは無理でしょう。
ドイツとギリシャでは、あまりも価値観が違います。
同じ屋根の下に住むのは、難しいかもしれません。
欧州合衆国というよりも、
実質的にドイツ連邦共和国がエーゲ海まで拡大するという話でないと、
つまり拡大し支配を広げる中国のようなイメージで、
「ドイツによるヨーロッパ統一」という話でないと、
ドイツ人は納得しないかもしれません。
経済的には、そういうふうに見えたのです。
次は、政治的に、そうなるのでしょうか。
いや、それともドイツの脱退でしょうか。
そう言えば、私は、いまだに、
フランス・フランとギリシャのドラクマを持っています。
また使える日が来るのでしょうか。
「仲良し連合」という通貨同盟は、平時の通貨です。
有事の時は、どこかの国が強力なリーダーシップを発揮しないと、
うまく行かないでしょう。
アメリカ合衆国が数多くの危機を乗り越えられたのは、
有事の時は、大統領の下で一致団結できたからです。
欧州合衆国も、運営をドイツに一任するような気持ちでないと、
危機を乗り越えられないでしょう。